「運命の出会い」は無意識の演出?

「運命の出会い」は無意識の演出?

恋愛にまつわる無意識や錯覚の例としては「吊り橋効果」が有名です。

 

「吊り橋効果」…不安定な吊り橋の上を男女のペアで一緒に渡ると、恐怖感から来る緊張を恋愛感情から来る興奮と錯覚し、相手を異性として意識してしまう効果。

 

しかしそれ以外にも、人はたくさんの錯覚を駆使して恋をしています。

 

「運命の出会い」も、実はそのひとつです。

 

男女の出会いは、ほんの些細なきっかけ、なにげない日常のように現れます。また、それはしばしば悪い印象すら伴っているはずです。

 

でも、最初はなんとも思っていなかった、むしろ嫌いですらあった相手のことがなぜか気になっていることに気づき、次第に感情を揺さぶられるようになります。いつの間にか悪い感情はなくなり、その相手のことばかり考えるようになって、ついに、恋に落ちたのかもしれない、と気付いてから振り返ると、まるで最初からすべて運命のようにすら感じるのです。すてきですね。

 

ですが、これが実は脳の思い込み、つまり錯覚に基づいているという説があります。

 

人類は現在地球上に約70億人、日本だけでも1億3000万人います。男女はほぼ同数ですので、異性は国内に6500万人です。

 

恋愛対象かどうかでふるいにかけるにしても、この中から一番相性のいい人、条件のいい人、もっというと「子孫を残す上で有利な相手」を捜すことなどほぼ不可能です。もしいたとしても、全員がその人に殺到してしまえば、競争率は絶望的に高くなります。

 

そこで、脳は今現在周囲に存在する異性の中から(無意識の内に)ターゲットを決め、その相手を「この人こそが最良で唯一の相手」と積極的に錯覚するというわけです。

 

理性的に考えればちょっとどうかなあ、と思う点があったとしても、よほどのことがない限り思考からは外れていきます。代わりに、いいかも、と思う材料だけが印象として積み上げられていくのです。あとは、相手のことを考える時間がどんどん増え、その間中好きになる材料がどんどん増え、雪だるま式に膨らむイメージが他の異性を全て意識の外に吹き飛ばしてしまった頃、ごまかしようもない『恋』を認識するに至ります。

 

もちろん、そんな状態がずっと続くと生命活動に支障をきたします。恋の「もっとも甘い」期間が3ヶ月程度、恋愛の持続期間が3年程度といわれているのはそのためです。

 

もっとも、その頃には錯覚などではなく、理性的に相手をパートナーと認められる関係になっていることでしょう。

 

え?夢がない?

 

いえいえ、そんなことはありません。人の脳は、時として結構無理がある状況でさえ錯覚で乗り越えてまで、パートナーを選びます。一度や二度失敗してもものともせず、何度でも恋に落ちます。

 

そうまでして、人は恋をしたいのです。

 

とてもロマンチックなことだと思いませんか?


出会いエピソード宝庫 サイトマップ